ろじうらのあかり

好きだからこそやるんじゃない やってるからこそ好きなんだ

日報:2020ー11ー22 感想「The MISSING J.J.マクフィールドと追憶島」

 

 またひとつ年を喰っちまったんだなって

 

 それはそうと「こいつよりも年を喰った自分が想像できないなハハハ」と考えていたキャラの年を見事に追い越したので年月の無情さを感じています。そう……あの自分のこと「ダークスター」とか言っちゃう奴よりも……。(キャラ自体は好きです)

 

 贈り物に本とコーディアルを貰ったので、ありがたくこれからを温かく過ごしていきたいと思います。

 あとはなんだろうな……なんだっけな……繁忙期が近づくといつも前後の記憶が曖昧になるんですよね……。

 

 そういえば以前中盤ぐらいまで進めて積んでしまっていた「The MISSING J.J.マクフィールドと追憶島」をクリアしましたので、以下に格納します。

 ネタバレ満開だよ、気をつけてね。

 

 

 要するにソフト起動時に出てくる「信念」のお話なんだろうなあとは思っていたんですけど、本当にそういうお話だったなって。

 いや、そういうお話です、と言ったことを貫き通すことって実際結構難しいんですよね……。それができてるってだけでちゃんとしたゲームだなって思います。

 

4GamerのTGSインタビューで開発のSWERYさんがすごい苦労して答えている理由、クリアした今となっては納得しかない。

 

 種明かしをすれば「性同一性障害の男の子が自殺をした今際の際に見た夢」ではあるんですけど、「夢の筈なのに現実の辛さが侵食してくる」あたりに「徒花異譚……」という顔をしてしまうよな、人の脳はそんな都合良く「夢を現実を切り離す」という事についてシステマチックに出来てないのだ。

 

 J.J.が持っているぬいぐるみのF.K.は要するに「フランケン」で、自分の身体と心がバラバラになってしまったJ.J.自身なんだよな。あのぬいぐるみが店に売ってるとはちょっと思えない(作家の作品ならあるかもしれん)んですけど、どうやって手に入れたんだろうなあ……。

 

 「バラバラ」といえば「身体がバラバラになったり骨が砕けさえしても生きていて、前に進むためにあえて身体を切り刻みながら攻略していく」というゲームシステムに繋がるわけですが、あの肉体の痛みが、J.J.自身が感じていた引き裂かれる心の痛みでもあったというわけで、ここでも「肉体と心は切り離せない」という事に繋がるんだなあ。よく出来たゲームだと思います。

 あと「一つになれない心と体」という苦しみを抱える主人公への理解という点において、CEROD指定はいい仕事をしたかもしれんな……そういう事がスッと理解できる歳ってD指定ぐらいからだよね……。

 

 「辛い夢だった、けどボクには必要だった」という言葉がとても好きです。いいゲームだった。

 次作があれば応援したいなって思います。