ろじうらのあかり

好きだからこそやるんじゃない やってるからこそ好きなんだ

2022/04/07

 

 電気会社から電話がかかってきて、要するにガス供給が止まらざるを得ないから切り替えお願いしますの電話だったのですが、会社名を名乗って先方が止まってしまったので

 

 「電気会社ですか?」

 「供給停止に伴う他社への切り替え願いということでしょうか?」

 「でしたら既に他社へ申請を行っています」

 

 と先回りして伝えておきました。

 電話口の声、男性っぽかったけど声から力が失われており、新人とか普段顧客への電話かけ慣れてない人とか、他の顧客で散々なじられた直後だったりしたのかもしれない。

 いろんな人生がありますが、海の向こうの国での戦争でガス燃料の入手機会が根こそぎ奪われて電気供給を断たざるを得なくなる、ということが2022年に想像できるかと言われるとまあ無理ですわな……。

 

 

 あと、悪役令嬢転生おじさんの3巻を読んだので以下は内容にちょっと触れています。

 

 

 

 異世界転生ものを読んでいるとわりとよくある問題で、

 

 「人物Aの肉体に、異世界から来た魂Bが入りこみ、以降Aの肉体と魂、社会的役割をBの魂が担う場合、人物Aの魂はどうなるのか?」

 

 というものがあるのですが、そこに対しての言及がきちんとされていて正直ちょっと泣きそうになってしまいました。

 作品世界のグレイスは悪役令嬢とはいえ、まだ15歳の少女で、良くも悪くも「貴族の娘」として扱われる存在なんですよね。彼女の人格形成にそういった社会的な立場が影響したのは当然のことですし。(龍が如く7の方向を見ながら)

 

 前巻で示唆された「『貴族の娘』になる前の少女グレイスが何を好きだったのか」という所も含め、悪役令嬢転生おじさんこと頓田林憲三郎の「親目線」はグレイスの魂にも及ぶし、暗く冷たい、さみしい所でうずくまる少女にためらいなく手を伸ばすのだなぁと思うと、本当に優しい物語だと感じます。神谷英樹さんのシナリオにも通じるものを感じる。

 「まあゲームの世界だし」で済ませずに細部の設定を詰める所も含めて、今後の展開が非常に楽しみです。