ろじうらのあかり

好きだからこそやるんじゃない やってるからこそ好きなんだ

感想:ドロヘドロ 魔の3「死者の夜ー決闘!中央デパート前ー」

 

 ゲームのドットニカイドウ、かわいすぎるのでアクリルフィギュアとかにして欲しいです、よろしくお願いします。

 

 ①Netflix配信で見ている。

 ②原作既読済み。

 

 以下から感想です。

 

 

 


 アバンの武器準備シーン大好きだな……ニカイドウが髪をポニテにするカット、入れてくれて嬉しい。

 改めて見てみると、「死者が墓からよみがえって生者を襲う」という災害以外の何者でもないような日への対応を祝祭めいた盛り上がりで迎えるホールのテンション、狂ってるな……と思います。
 あと今にして思うと、開始前のデパート前広場、ダンジョン飯とかウィザードリィで見る「迷宮前の拠点」めいたシーンだよな……殺した数で景品がもらえるとか、開始前に坊さんから(埋めるのは土葬で墓は西洋式、お清めをするのは坊さん!)「死にたくなければよく聞いてください」と説明聞いてる所なんかもそう。
 バウクス先生だって「元患者を相手しなくちゃいけなくて気が重い」と思いつつも毒ダンゴを「新兵器」と称して投入するし、割り切りがすげえ。でも多分、本人たちは意識してそうしているわけでもないのだろうなぁ。

 

 心先輩が元々ホールにいた事がしれっと明かされるお食事シーン、飯テロがすぎる。「あの頃の生活は緊張感があって充実してた」、これ普通に生活していた後の話なんだろうなぁ……。

 

 恵比寿のお顔再生シーン、モロに皮膚の剥がれた跡が見えてるが!?もう何もわからん!!血が滴ってなけりゃあいいんですか!?
 原作では1Pの中に細かいコマを敷き詰めて再生の過程をとても細かく描写していたのですが、アニメも丁寧な描写でしたね。
 「もう次の仕事始めていいんだろ?」と聞く心先輩の声、テンションが跳ね上がっているのが丸わかりでこっちもつられ笑いしてしまうので、ずるい。そりゃ煙さんも「そんなに嬉しそうにするな」と窘めるよねワハハ。
 心先輩のドアが出るカット、かっこいいなぁ……(しみじみ)。

 

 バウクス先生が声かけてきた時のカイマン、「何ソレ?」が最高に好きなので延々聞いていられる……。

 

 坊さんに声をかけられたニカイドウとカイマンの二人が、「今日はよろしくお願いします」と折り目正しく挨拶してるの「ああ~~~」ってなりますね。役割は違っても命がけの一夜を共に闘う仲間だもんな……。あと坊さんの丁寧なしゃべり好き。いかにも聖職者というか、人を安心させる声音と話し方ですね。

 

 「LIVING DEAD DAY」ってテロップ、例のコラボポスターの事もあってすごく佐賀って感じ。

 

 時を同じくしてホールに降り立った魔法使い組、心先輩のっけから食い逃げを自白していくの本当にさあ……。それはそうと「ゾンビが人を食う」異様な光景を目にしているはずなのに心先輩と能井ちゃんの話し方がユルユルで、こっちの感覚までおかしくなってきそうなやつ。
 囲まれて「先輩!どっちが多くゾンビ倒せるか賭けませんか!」って持ちかける能井ちゃん、完全に声が(アカン止められん)という感じでほんとさぁ~~~~この暴力装置!!(好き)心先輩もノリノリで応じちゃうので、ほんとに藤田が癒やしというかバランサーだなぁ。時間を考えると、ゾンビそのものや掃除屋二人にボコられて流れ弾よろしく吹き飛んで来るゾンビ塊からこの後4時間近く恵比寿を守ったんだよな……がんばったな……。

 

 バウクス先生がピンチになるシーン、ゾンビ映画リスペクトがすごくてニッコリします。

 

 カイマンの「カップヌードル食べてる所に話しかけられたので、口に入れたものを飲み込みながら応じる」声がマジでそのものの声なので、高木歩は演技が上手い……。

 

 今回は「漫画とアニメの違い」を意識させられる細やかな変更点が多かったな、という印象です。バウクス先生がはぐれる過程とか、魔法使い組のゾンビ遭遇~囲まれるまで、そして中央デパート前広場での戦い。

 特に中央デパート前広場の戦いは、全体のマップとキャラクターの位置関係を上空から俯瞰して見下ろした上で、「こういう流れにすると絵や時間経過的に自然になる」という事を考えた上でコンテを切ってるのかな~と感じました。と思いながら原作を読み返していたら扉絵で位置関係提示されてたわガッハッハ!!(人の記憶はおぼろげ)

 それにしても魔法使い組がホール組と対峙するシーンで「シンゾウニキク」「死ぬ(ほど)」はこの後の暗示にしても直接が過ぎてフフッってなるな。
 緊迫した対峙と恵比寿がゾンビに食われ、ゾンビになって藤田を襲うのを同時進行で進める、これがドロヘドロよ……たまんねえな……。

 

 1話で達人級の腕を持つことが提示されているカイマンのナイフをあっさり受けて転がす心先輩、ニカイドウの重い回し蹴りをモロに受けて血反吐を吐いても倒れない能井ちゃん、うーん化け物。


 「女の子にあんまり乱暴したくないんだけど」からのニカイドウの回し蹴り、即断即決のテンポだったな……殺意!

 能井ちゃんのパンチ、決して速くない大ぶりな振り上げなんですがやっぱり音がおかしいんだよな……(白目)。腕を折られながらも能井ちゃんの腕を取って側頭部に蹴りを入れるニカイドウも大概おかしいとね、僕は思うんですけど、このニカイドウの蹴りがモロに入って目がラリってるくせに、ニカイドウの足をガッチリつかんでぶん回し腹に入れてくるんだから能井ちゃんは本当に怖い、回復系魔法使いってのはこれだから~~~~。

 ニカイドウのシリアスなダメージに激昂するカイマンである。ドロヘドロ、敵には容赦しないし道ばたのゴミを端に寄せるようなテンションで人が死ぬんですけど、身内や友人には甘かったり優しかったりで、それは「超えてはいけない一線」だから、というのもあるんだろうなぁと思います。
 スピーディなナイフとネイルハンマーの攻防、CGならでは~~~~~イエーイ!!!心先輩、ナイフを折ってカイマンの意識が逸れた所へ脳への強烈な一撃、プロのお仕事ですね……。
 所で「先輩、やった!」ってガッツポーズで跳ねながら寄ってくる能井ちゃん、この世の宝か??????

 

 心先輩のマスクが破れる所など、要所要所で違和感なく手描きを使ってきてはえ~~~~となっています。
 ニカイドウのドアの意匠、若い子は分かるのだろうか……などとジェネレーションギャップを覚えつつも「あの女、魔法使いだったのか!」って恵比寿に襲われながら言う藤田でフフッとなりますね。
 平然としているように見えて声が譫言めいた響きになっている心先輩、細谷さんは演技がうめえな……。フワーッと倒れる心先輩の動き好き。
 富田ちゃんも演技がうめえな……(アイムハングリーを聞きながら)。

 

 ホールの夜が明けて、バウクス先生に発見されたニカイドウ、おそらく夜が明けるまでの間身を隠していたんだと思うんですが、ダチの首と、首とおさらばした体を抱えている間、めちゃくちゃ不安だっただろうな……。

 首を落とされたはずなのに新しい首が生えてくるという化け物じみた現象で生き残ったカイマンに「ニカイドウは魔法使いだ」と言うバウクス先生のシーン、逡巡の出し方がよかったな~と思います。ホールにいる大多数の人たちは、近しい人が魔法使いだと知ったらああいう反応になるのだろうなぁ。


 自らの秘密がカイマンに明らかになることを恐れるニカイドウの元へやってきたのは他ならぬカイマンで、リビング・デッド・デイの景品である精肉機を「友達の約束は、守らないとな」と持ってくるし、照れてギョーザをリクエストするし、はあ~~~~友達~~~~~(大の字)。ニカイドウの「うん!」、めちゃくちゃに好きです。

 カイマンの首まわり、カイマンの判断ではなくバウクス先生がホルマリン漬けにした状態で持ってくるのは上手い短縮である。

 

 原作でもそうだったけど、能井ちゃんのタイトスカート姿本当に反則ではないか?単純に男勝りかと思えば、フォーマルな服装もしれっと着こなすの本当にずるいな……。

 

 回想時のニカイドウ、ショートなんですよね……。基本ロングなので、どういう理由で切ったのか、今はどういう理由で伸ばしているのかが気になったりもする。

 

 解剖シーン、ホルマリン漬けの脳みそは大丈夫なんだな……?まあ首がトカゲになった男、そもそも非実在なのは明らかだし死んでるもんな……?
 電源の落ちた病院のシーン、雰囲気最高だったな……謎を明かそうとした途端に答えは持ち去られ、何も分からない。それでもいつかケムリは晴れるものと信じて日常に戻っていくカイマンのあり方、彼らしいなと思います。

 

 ホウキのシーン、めちゃくちゃ凝ってるっつーかほとんどAKIRAじゃねーかと思っていたらMAPPAサイドが意識したって言ってた。
 「見ろ。いいホウキだろう」、煙さんのドヤ顔が目に浮かぶようでンフフ。
 「二人きりで話がしたい」と言う心先輩に「その必要はない」と返す煙さんでEDへ……ED!?3話でEDを変えるだと!?!?!

 

www.youtube.com

 初回は混乱していたのでEDを何度か聞いたのですが、歌詞がこう……「理解」という感じだったので……天を仰いで感謝をですね……。