ろじうらのあかり

好きだからこそやるんじゃない やってるからこそ好きなんだ

感想:Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 第5話「業火の谷」

 
 
 サンファンの予告は特にいつもそう感じるんだけど、基本予告って「繋がりのはっきりしないシーンが幾つか流れる」という仕様なので、本当に心臓に悪いし、なおかつ正気が飛びそうになります。はい、例のあばら屋のシーンにございます。
 
 そこには 媛が いる いるのだ という事もあるし、パステルカラー多めの蠍瓔珞ちゃんと全体的に暗い色の諦空さん、見た目の相性がいいんだよな……。
 
 

 

 浪巫謠が無口な理由、単に性格、かつメタ的(=声優が西川貴教)な理由だと思っていたら、「声に魔性が宿っているので下手に喋ると災いを招く」という切実な理由があったことにびびるし、ド悪人のみならず訳ありのトラブルメーカーも引き寄せちゃう殤不患殿の吸引力はなんなんだろうな。
   
 聆牙くんも「浪の言霊を浴び続けて人格を持つに至った」という設定なので、「一体どういう使い方をしたらそうなるのか、よほどソウルフルなのか」と思っていたら声そのものに原因があったんですねー。納得。
で、そんな言霊を持つ声で「お前は殤のためにならん!」とバッサリやられた凜雪鴉殿である。無限大の……納得……。
 
 それはそれとして「こいつ危ないから俺が見張っとこう」じゃなくて「こいつは殤のためにならないので、毒が治癒できたら即殺そう」と考えていた浪巫謠、物騒が過ぎる。そりゃ殤さんも物騒と言う。振り返って喪月之夜で操られた無辜の民を「殺さない程度にボコボコにする」という判断をして、決めたらその為に即動いていたシーンも含め、確かに「これと決めた事にためらいなく邁進するので、何をどう決めたかによっては相当物騒」だという事がよーくわかりましたね。
 それにしても歌で竜(没王)と張り合い、そしてOPが平然と流れる絵面、マジでCVが西川貴教ならでは過ぎる。これ以外だとLUNAシルバースターストーリーか、アルトネリコシンフォギアがいいとこなのではないか。例えが古いのは放って置いてください。
 あと、「炎といえども口から吐くなら調息だろう」と口車で浪を竜との対決に持って行く凜雪鴉、GMに口プロレスを仕掛けている和マンチにしか見えなくなって困りますね……レッドドラゴンでPLやってた虚淵氏も結構和マンチだった記憶がございますね……(真顔)
 
 嘯狂狷、蠍瓔珞という西幽でのなじみに最悪の形で出くわしてしまい、すわ絶体絶命かと思われた殤不患、「俺なんぞの為に身体張ってる奴らがいるのだから、そうそう簡単に諦めていられない」と返したのはいかにも武侠っぽくて熱かったですね。問題はその「奴ら」の適用範囲によっては視聴者がついてこれない域のお人好しに入ることなんですが。浪と聆牙のことで……いいんだよね……?
 
 まばゆい光と共に完全復活した殤さん、ヒューーーーーーーーーーッ!!って感じで最高に頼もしかったんですけど、「匂いからしてヤバくないか」とか言ってる場合か……?言わずには居れないレベルでヤバかったのかな……。そういう可愛げ、あなた本当にそういう所ですよって感情が湧くので、私は殤さんの事相当好きなんだなって思いました。
 
 4話で「何のために戦うのか、まず己を顧みよ」と諦空さんに諭され、今回殤さんに「嘯狂狷なんかとつるんだら、お前の上司はさぞかし怒るだろうがお前はそれでいいのか?」と自身のありようを問われ続けた蠍瓔珞ちゃん、お弁当が近いな……という悟りを得ずには居られない回でしたねー。なんせホラ、サブタイがな……。悔いのない散り際であることを祈らずにはおれません。