ろじうらのあかり

好きだからこそやるんじゃない やってるからこそ好きなんだ

2018-06-17



 みょうがのお味噌汁めっちゃおいしい

 ひそまそ10話とメガロボクス11話を見て「自分の主導権」という事について考え「またベイビー・ドライバーとかマルドゥック・スクランブルの話してる……」という気持ちで週末を過ごしています。

 要するにそれは人間の普遍的な悩みでありテーマであるって事なんだなあ
 お話の主人公はひとりひとり違うから、実はみんなおんなじ事で悩んでいたりするんだなあ みつお

 って感じです。でもたまに同じ所をグルグル回っている気分になるのは、ただのメタ視点だよなこれ……。

(この流れで続きにはメガロボクス11話とひそまそ10話の感想です)


      



 特にメガロボクス11話はアレだよね、マルスク的に言うとポーカー中のベル・ウィングのあの言葉だったよね……サチオは実によいセコンドだし、今週の藤巻さんあまりにもハードボイルドの味わいだった……何かを刺さずにはいられない生き物を俯瞰して利用しているつもりがいつのまにか刺される側、当事者になっていた事への「笑わせるぜ」だと思うんですけど、もうぶっ倒れるよあんなん……「刺す側を間違えたな」って、それ要するに「自分は蛙ではない」と思っていたって事なんですよね。でも蠍が刺すのは別に蛙に限った話じゃないのだ。味わいがすげーよマジで。
 ジョーもジョーで賦活のきっかけがライバルの叱咤ではなく南部さんの声だったというのだから完全に南部贋作はヒロインの概念をしている。いやー、5話時点でアラガキ戦で持ってくるのかと思いきや一番熱いところで持ってきてくれて何も言うことはない。「自分のため」に上げたあの声は、南部贋作の紛れもない本心でしょうね。
 おっちゃんなあ……ゆき子お嬢様の最新技術でなんとかなりませんかーッ!!!!とは思うんだけど、ならないんだろうな……流石にそこまでの義理はお嬢様にはないしな……




 ひそまそ10話はラストで最高に斜め上に逆走しましたね!!
 OTFはパイロットを裏切らないのでパイロットもOTFを裏切ってはならない、なあ……星野が「OTFパイロットが恋をした事例の典型的ケース」だとすると主人公であるひそねは別のやり方になると思うんだけど、本人が出した結論がまさかのまさかだよ。最後の「黙れクズ!!」、誰かと思ったけど聴き直したらくぎゅうだったので柿安飛行班長っすね。
 セクシージャガー、結局あそこでどういう位置になるのかと思ったけどOTFのメンテ(放熱)だったんだな……幾島さんと話すシーン、本当に黒沢ともよの自然体演技がマジですごいんだよな……幾島さんの「こんな事もあろうかと」感、好きです。
 口喧嘩してるときのまそたんが「あーはいはい」って顔だったのカワイイ。
 貞さんは「人はみんな違うから、いつかどこかで裏切られる」と前置きした上で「OTFは裏切らない」と断言し、ひそねはそれに一理あると思いつつ納得できなかった。名緒さん初めとする岐阜基地の優しさ、任務への真摯さを肌で知っていたからなんだなーって。
 でも、違いの話ならOTFもいっぱい違うんですよね。見た目も性格も違う……戦後を生き抜いた修羅の価値観だもんな貞さんのそれは……もしかして貞さんが惚れてたのって楔女のあの子なんじゃないかな(予告を見ながら)。

 ひそまその事を考えていたらどうにも「自分の主導権」みたいな話になるし、「またベイビー・ドライバーマルドゥック・スクランブルの話してる……」みたいな気分になる(2回目)、本当になる。「自分の心を宙に飛ばして嫌なことを感じないようにしていたら車に閉じ込められて焼き殺されるのと、恋をしたばかりにそれまでパートナーだったドラゴンの胃の中であわや消化されそうになるの、あんまり変わらない……」みたいな気持ちになってる。
 「人間」と「長命種」、「捕食される側」「捕食する側」、などなどお互いの立場に立つと見えてくるものが全然違うんだよなーOTFに乗れなくなる条件が年齢や年数区切りでなく「パイロットの依存先が増えることによって自立する」というのが残酷だ。OTF側から見ると常に振られて裏切られるという事になる。もちろん搭乗する上でGや回転に耐えられた方がいいのは当然なのである程度の年齢で引退はするんだろうけども。
 まあOTFという「幻想種で別の生態を持つ生物」を人間の都合である程度制御したいので、人間側がOTFの都合に合わせるというのはわかるんだけど、OTFの皆さんもこう……ピュアすぎるというか……75年前の事を覚えていて経験として発揮できる(3話あたりで機体の挙動から異常検知していた)のならもう少し人間についてこう……(ろくろ)OTFの知性がどこまであるのか、という事については研究されているんだろうか。

 「裏切られる」ことは結果でしかないというか、悪意を持っているケースならともかくやり取りでの行き違いや、自分の脳内で理想を育てすぎたり崇拝してしまって、ある時その決定的なズレが明らかになった結果を「裏切り」と呼んでよいものか?とは思うんですよね。「その結果に裏切りって名前付けるの?本当に?」って。財投さんは……まあ……意図的に裏切ったし「尊重するもの」を天秤にかけた結果のああいう行動だったんでしょうね。彼自身パイロットだしなあ。
 その分ひそねはマジレッサーなのを自覚しておりしょっちゅう他人を傷つけた経験と「他人とは違う」という意識があり、社会生活やしきたりで「あたりまえ」と見なされている事へマジレスを入れる事が得意技なので、10話ラストはあれで正解なんだろうなあ。あまりにもすがすがしい顔で言うからダブルバインド食らった気持ちになったけど。
 ただ、今後どうなるかまったくわからなくなりましたけどね!!!まあ……小此木さんがハッキリしないとこれどうにも動かない奴だとおもうので……がんばれよな……!