去年に書いた映画の感想が公式テーマ記事にまとめられておりびっくりしました、こういうのとは無縁だと思っていたので……。
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嬉しくもあり、何か的外れを指摘されたりしないかという懸念がスーッと頭を過ったりもするので複雑な気持ちです。
もう自分の好みが一般の許容とズレきっているのは重々承知だから褒めも特に望まない、ただ存在を許されたい……どうかプラスでもマイナスでも私に触れてくれるな……私の感想を目撃した感想とか特にいらないから……(ブログに匿名連絡ツールを置きながら)という感情、自分でもねじくれ曲がっておりめんどくさいなあと思います。
そもそも感想に的外れもクソもないんだけどな!!!!読んだ人間とか言われた人間が欲しい言葉と要らない言葉があるだけで!!!
以下は最近読んだ本について。タイトル置いておきますのでネタバレなど気にする方はご注意をば。
エーリッヒ・フロム「愛するということ」
冲方丁「剣樹抄 不動智の章」
エーリッヒ・フロム「愛するということ」
最近紀伊國屋書店(版元)だけじゃなくていろんな本屋で平積みされてるのを見かける。みんな愛し方とか愛され方とか知りたいんや……。
近頃言及されがちな反転アンチのメカニズムについて8行ぐらいで簡潔に説明されていて泡を吹きました。先人が……これだけ簡潔に示してくれているというのに……俺たちは……。
オタク(=私)、すぐ「好き」だと思った存在を「自己」と同化させがちなのでユーザー側は意識してそこら辺を切り離すべきだし、コンテンツを提供する側も「君たち一人一人の責任なんて取れっこないからね」を折に触れて言っていくべきなんですよね……。こればっかりはマジでお互い様なので……。(己の過去を思い出しながら)
冲方丁「剣樹抄 不動智の章」
中盤で了助の父を殺したのが光圀だと知れてから話のギアが一気に上がった感じがしてラスト付近は読み終わるのがもったいなく感じました。いやラストダイナミックすぎるだろ実際。
光圀公が現役だったころのお話なので名刀が出てきたりもするのですが、加藤家関連が出てきたときは私の中の同田貫正国(刀剣男士)の眉間にキュッと皺が寄ったのだった。
実際問題、刀剣乱舞の同田貫正国は「集合体」という都合で希釈されてるというか「そこら辺の解釈は各自に預けた」感ありますけど、熊本城が加藤家から細川家の城になった関連については、刀派自体の扱いはともかくとして加藤家への扱いは……ネ!
了助や子供たちが身を置いているのが禅寺ということもありそっちへの言及が多いのですが、禅というかマインドフルネス方面って瞑想の果てに変な幻覚見たり「わかった」気になったりする、いわゆる「悪い方に入る」やつを「魔境」と呼ぶことをこの動画で知ったのですが、そこら辺にも言及されていて流石だなあと思いました。次の単行本が楽しみですね。