ろじうらのあかり

好きだからこそやるんじゃない やってるからこそ好きなんだ

感想:Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 第3話「蝕心毒姫」



 俺たちの媛がスターシステムで出演しているとぶっちーからの発言があったのでもうニコニコなんだ。
 しかしそれだけではないサンダーボルトファンタジー2、3話の感想でござるよー。


2話 4話

 


 この眼鏡ガチクズじゃないですか先週の私の心を返して ねえ返して
  (ゴブスレアニメEDの話はしていない)

  「高い志があると嘯く」のほうだとはよもや思ってもいなかったしお前のそのニヤリ顔が出ると「本当にいい性格してんな……」とも思います。既に殤さんの管理下から失われてしまった喪月ノ夜まで殤さんの管理責任に問うのひどいし無理がない???道具そのものに意志がない限り、罪も責任も道具の使用者に行くものだし、殤さんが城に目録を預けてからの管理責任は仙鎮城の問題ですよ???
 そして3話以降公式のキャラ説明に新たな一文が追加されているのを見て真顔になるし、また念白がエグい。
 「遠く離れた西幽で好き勝手しーたろ☆責任は全部「逆賊・殤不患」に押しつけたらいいよね☆」っていうのがあからさまで、これには流石の凜雪鴉も苦笑い、というか彼の「悪人」の好みからはどうも外れるタイプのようですね。まあ……わからんでもないよ。(1期と生死一劍の方向を眺めながら)

 毒を貰って大幅なデバフがかかってしまった殤不患殿、ふらつく姿もまた、ああいやなんでもないです。お人形に水分としての汗が乗ってるの、なんでこんなにセクシーなんでしょうね……もうよくわかんないです。
 殤は毒で弱り、操られた無辜の民たちに囲まれて「殺すよりは怪我のほうがマシ、この場を切り抜けるために致し方なし」と割り切る浪巫謠、その言葉に殤さんが「しかし……」と反論しかけて「そこで迷うのがお前の弱さだ」とバッサリ行く浪巫謠殤さんを俵担ぎして結構な速度で歩くので「ああこりゃ健脚ですね」と思わせる浪巫謠……浪巫謠。(なんだよ)
 いや、こういう男が殤さんの元相棒(コンビ解散は一方的に置いて行かれたから)で、殤さんがわりと素直に弱音を吐いたりしている姿を見ると、「狂言回し」「デウスエクスマキナ」としての役割を担っていた1期とは本当に役割が違うんだなーってしみじみします。
 あと殤さんが言いにくそうに「妖姫・七殺天凌」の名を告げた時の「それ……ヤバくない?」という空気、完全にレッド(ケイオス)ドラゴンを通った人間の2話感想だったと思う。

 そんで蠍瓔珞ちゃんなんですけど、「魔剣も奪ったし毒も入れた、これで殤不患を追い詰めた!サンダーボルトファンタジー2完!」ぐらいのつもりで高笑いしていたら浪巫謠さんにより相性ゲーを逆転され、さらに嘯狂狷には「小物」と言われて逃げ延び、寂れた小屋の中で臍を噛んでいる所に「わらわと組めば何も問題はない」と甘い声で囁く妖姫・七殺天凌、ほんまタチ悪いな。東離では相当に「ヤバい」という事が知れ渡っているようなので、蠍瓔珞ちゃんはもしかすると媛を抜かないのかもしれない、じゃあ誰がやねんという所に現れたダークホース・諦空さんですよ。



  諦空さんに関してはもうなまにくATKさんの絵が公開され木偶も公開された時点で「ゲエーッ?!顔が美しい?!死人じみた美しさをしていやがる……そして声が石田彰は死人が出る……」という気持ちだったのですが、3話の自己犠牲ぶりを見て盛大に頭を抱えました。そもそもお名前の「空を諦める」仏教においての「空」は「全てに意味や価値なんて本当はないんだよ、だから世間や自分の中にある価値観も本当はまやかしなんだ。全てを取っ払って見つめることで見えるものがあるよ」という、悟りの境地的概念なのですが、「袈裟を着た苦行僧」の名前としての「諦空」って、ニヒリズムを拗らせた何かではないのか。これも3話以降追加されましたが

>「出会う者に求められたものを差し出す」という誓いを立てて行脚している。ただし要求に対しては必ず理由を問い質す。
 (http://www.thunderboltfantasy.com/season2/character

 とか、「相手には理由を問いただすが、おじいちゃんの毒を癒やすにあたって自分が毒を背負うことを説明しない」(そうする事で「護印師の長は貴様より価値がある」と言った相手の傲慢を諭したとも取れますが)とか、「おま、おまえ……」という気持ちになりますね……。3話を見た後で諦空さんのデザイン画を見ると、螺髪の隙間に見える赤、恐らくは螺髪を束ねている紐か何かだと思うのですが、苦悩に流している血潮にも見えてくるので、なんだろう、デザイナーってすげーやっておもった。(小学生並みの感想)
 まあ仏教徒でも「今生で悟るのは無理そうだな!とりあえず徳は積んどいて来世で頑張るわ!」という教えはあるそうですが、諦空さん苦行僧やしな。

 ラストの白い人は……なんだろう……なんだろう……元気よく笑ってしまったことは確かなんですよ……。来週は昔の男と今の男が相まみえる(言い方)との事で、ただでさえ本人毒で参っている殤殿がどう振る舞うか楽しみです。